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「もったいないコーヒー」を飲んだら、食品ロス削減と社会貢献につながる素敵なお話
「もったいないコーヒー」を飲んだら、食品ロス削減と社会貢献につながる素敵なお話
■品質に問題ないにもかかわらず捨てられてしまうコーヒーが、オリジナル製品に生まれ変わった!
外資系ホテルや飲食店等へのカスタムブレンドコーヒーの提供や、『三本珈琲店』等のカフェ運営を展開する横浜発のロースター、三本珈琲株式会社。30年以上前から社会貢献活動に力を入れてきた三本珈琲さんが、2021年から食品ロス削減と社会貢献を同時に叶える画期的な取り組みを始めています!
三本珈琲さんが取り組んでいるのは、食品製造業、小売店、そして消費者と、社会活動に関わるみんなが食品ロスの削減や社会貢献に寄与できる「全員参加型食品ロス削減推進モデル」です。
日本における食品ロスの半分は家庭から、残りの半分は製造業や小売店等の事業者から出ています。三本珈琲さんでも以前は、製造中に出る規格外のコーヒー豆や製品を、年間10トン以上、お金をかけて廃棄していました。しかし廃棄されるものの多くは、焙煎の際に豆が割れてしまったり、多めに焙煎して余ったり、箱詰めの際に端数となったりと、品質には問題のない「もったいないコーヒー」でした。その少しずつ余ったコーヒーをブレンドして、新たな製品を作り出したのです。
「コーヒーは、焙煎したコーヒー豆をブレンドすることによって味を作ります。工場では数百種類のコーヒー豆を扱いますが、味覚センサーと独自のプログラムを用いることで、今余っているコーヒーの配合比率を割り出してブレンドすることで、味を揃えたコーヒーを作ることができるんです。当社が長年培ったブレンド技術を用いて、製造管理にひと手間かけて製品化されたのが『三本珈琲オリジナルブレンド』です。」(山口さん)
■社会のみんなが笑顔になれる、持続可能な食品ロス削減推進モデル
『三本珈琲オリジナルブレンド』の誕生によって、三本珈琲さんの製造時に出る食品ロスは削減することができました。さらに三本珈琲さんはこの商品を小売店で販売し、売上のうち1袋につき20円を社会貢献費としています。その費用で、『三本珈琲オリジナルブレンド』の販売に協力してくれた小売店から余っている食材を購入し、フードバンク等の食材を必要な先に配る方法を持っている団体に寄付したり、さまざまな社会貢献活動に活用したりしているのです。
これによって、三本珈琲さんと小売店の2つの「もったいない」が削減され、フードバンクへの食材の寄付等の社会貢献も実現。さらに『三本珈琲オリジナルブレンド』を購入した消費者の方々も、製品の購入(=社会貢献費の寄付)を通して間接的に社会貢献に参加できているのです。まさに一石三鳥、WIN-WIN-WINの取り組みですね!
実際に、2021年4月から2022年7月までに製造・販売した『三本珈琲オリジナルブレンド』は約6万袋にのぼり、約18トンのコーヒー食品ロスを削減。社会貢献費を活用して小売店から購入し、フードバンクへ寄付した食材は約4,300㎏となりました(2021年度実績)。
「SDGs活動は企業が参加することで広がりましたが、一方で広報活動になる、利益が出る等がないと企業運営の中にうまく組み込めません。たとえば企業が食材をフードバンクに寄付するにしても、お金をかけて輸送して寄付する等、費用がかかるとなると継続的な活動には結びつきづらい課題があります。でも、費用がかからずにフードバンクに食材を供給できる「全員参加型食品ロス削減推進モデル」なら、私たちがコーヒーを製造販売している間はずっと続けることができます。」(山口さん)
■よりよい地球環境のために。未来を担う子どもたちにバトンを渡す
山口さんはこの仕組みがさまざまな企業や販売店に広がることで、より一層の食品ロス削減や社会貢献が促進されると考えています。さらにもうひとつ、食品ロス削減やSDGs活動の中で重視しているのが、未来を担う子どもたちに向けた啓蒙活動です。「私たちは、コーヒーや食品でできるSDGsに関して次世代に広く知っていただく活動にも力を入れています。子どもたち一人ひとりが持続可能な社会を意識することが自分の将来につながるんだよと、継続して伝えていきたいです。」(山口さん)
私たち消費者も社会貢献活動に参加できる『三本珈琲オリジナルブレンド』は、仙台市内ではウジエスーパー、ダイユーエイトで取り扱い中です。1袋約300円とお手頃価格であることに加え、ホテル等にも供給している質の良いコーヒーの「もったいない」からできていることから、人気の高いこの製品。余った原料で作るという特性上、店頭で欠品の場合もありますが、製品を見かけた際にはぜひ購入してみてくださいね。