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閉店後、15分間だけ行われるパン半額「夜のお徳市」~パンセ~

閉店後、15分間だけ行われるパン半額「夜のお徳市」~パンセ~

宮城県内12店舗を展開するベーカリー「パンセ」。実はテナント店を除くすべての店舗で、毎日15分間だけの半額セールが行われていることをご存じでしたか? そこで本日は「福室本店」にお邪魔して、その様子をのぞいてきました。

商品が半額になる「夜のお徳市」が行われるのは、お店が閉店した後の19時30分から19時45分の15分間。一度19時に閉店し、セールスタートまでの30分間で準備をすすめます。

店の外には「夜のお徳市」をめがけて訪れたお客さんの行列ができています。この日はかなりの冷え込みにもかかわらず、すでに10名ほどが並んでいます。多い日では20名以上にもなるというから驚きです。

パンセは商品の多くが「焼いた当日の売り切り」。そのため売れ残った場合、廃棄対象になってしまいます。そんな状況がしのびない、とはじめたのが「夜のお徳市」でした。対象商品は一部を除く、「その日売れなかった商品すべて」。おかげでこの取り組み以降、廃棄商品はほぼなくなりました。食パンなど賞味期限が2日のものは通常、当日の対象品になりませんが、定休日前日の水曜だけは「全商品すべて売り切り」のため、他の曜日と比べ対象商品が少し多めになります。

店内ではスタッフの方たちがセール対象品を棚に並べ替えていました。「夜のお徳市」中の動線が1本になるよう、陳列は窓側の棚のみを使用。通路側の台には個別包装用のビニールがセルフサービスにて用意されていました。

開店時は70~80種ある商品も、「夜のお徳市」開催時には20種類ほどになってしまいます。中には1~2個しか残っていない商品も。それでもその日に焼いたばかりのパンが、通常の半額で手に入れられるチャンスとあって、毎日盛況なのだといいます。

いよいよ「夜のお徳市」がスタート。お客さんは特にあわてる様子もなく、1列になりお目当ての商品をスムーズにピックアップしていきます。特に販売個数の制限はしていませんが、みなさんマナー良く、欲しいものを適度に購入している様子でした。

お客さんにとっては「パンが半額で購入できる」、お店にとっては「廃棄商品を減らすことができる」メリットがあるこの取り組み。わずか15分の間でしたが、店内には幸せなムードが満ちていました。

パンセ福室本店

電/022-258-1753

住/仙台市宮城野区中野1-4-10

営/9:00~19:00、土・日曜、祝日7:00~19:00※「お徳市」は毎日19:30~19:45

休/木曜(祝日の場合は営業)