Q & A

Q&A 2 リサイクルについて

2.リサイクルについて
Q2-1 リサイクルは何年位前から行われていますか?

Aわが国は悠久の昔から資源を大切にしてきました。紙のリサイクルは平安時代から行われており,古着,し尿,金物なども全て昔からリサイクルされています。江戸時代,仙台城下には城下を歩いて回る古着買出し商人や,古釘や穴のあいた鍋,刃の欠けた包丁,折れたのこぎりなどの古金物を買い集め,鍛冶屋などの職人に売る古金商人,漉き返して紙を再生するためくず紙を買う紙くず買い,城下町周辺の農村の貴重な肥料とするため肥樽でし尿を集める人などがいました。ありとあらゆるものが資源として徹底的に回収され,リサイクルされていたのです。

Q2-2 どうしてきちんとごみを分別しなければならないのですか?

Aさまざまなものを資源としてリサイクルする上できちんと分別することはとても大切です。例えば,仙台市では紙は段ボール,新聞・チラシ,牛乳パック,雑誌・雑がみの4つに分類リサイクルしていますが,これはそれぞれの用途によって紙の品質が異なり,商品としての価値も異なるからです。きちんと分別されていれば,商品価値はそれだけ上がります。逆に分別が正しくされない場合,商品として流通させることが困難となり,場合によってはごみとして処分せざるを得ないケースもでてくるのです。

Q2-3 リサイクルとはなんですか?

Aリサイクルは資源として再生し利用することで,細かく分類すると(1)マテリアルリサイクル(製品の原材料として再利用すること),(2)ケミカルリサイクル(化学分解や熱分解によって分解し,ガスや油等の化学原料としてリサイクルすること),(3)サーマルリサイクル(油化や固形化燃料(RDF)として熱エネルギーを回収すること)の3種類に分けることが出来ます。リサイクルショップを利用したり,ビールびん等を繰り返し使うことはリユースといい,リサイクルとは分けています。

Q2-4 リサイクルしていて困ることはなんですか?

A出してはいけないものが間違って出されていたり,びんなどのふたがついたままだったり,ペットボトルのラベルがはがされていない,など分け方や出し方がきちんとされていないことが困ります。

Q2-5 リサイクルの良い点や問題点はどんなことですか?

A良い点⇒家庭でいらなくなったものを,そのままごみにするのではなく,資源として再利用することで,ごみを減らし,また天然資源の消費を抑制して,環境への負荷を低減することができる。
問題点⇒リサイクルするためには経費や人の手間がたくさんかかる。ごみを出さないことが一番大切。
製品をつくる過程でエネルギーを消費しますが,新たに製品をつくる場合には,もっとエネルギーを消費することとなります。リサイクルすることにより,大幅にエネルギーを節約でき,貴重な天然資源を保全し,環境に与える負荷を軽減することができます。

Q2-6 リサイクルされた品物とリサイクルされていない品物と,どちらが高いのですか?

Aリサイクルには経費がかかっているので,その分金額が高くなる場合もありますが,一概にはいえません。環境に配慮した品物をせっかく作っても購入する人がいないと,作ることができなくなってしまうので,リサイクルされた品物を選んで購入してください。

Q2-7 外国でもリサイクルはしているのですか?

Aもちろん世界中でリサイクルは進められていますが,その取組状況は国により異なります。環境先進国と言われるドイツやデンマーク・スウェーデンなどの国々では廃棄物の処理を生産者に求める拡大生産者責任(EPR)が確立しており,リターナブルびんの使用やデポジット(預かり金)制度などが行われています。また,キャンベラ市やサンフランシスコ市,ニュージーランド等ではごみゼロ社会をめざし,ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)宣言をし,各種施策に積極的に取り組み,成果を挙げています。