プラスチック

せんだいリブートをせんだいメディアテークで開催しました!(令和5年8月5日)

紙やプラスチック、古着などの回収・再利用といった資源循環の仙台市での新旧活動を振り返り、新たな視点で捉えなおす新企画「資源循環の杜へ せんだいリブート」が8月5日(土)、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開かれた。主催は仙台市環境局とせんだいメディアテーク(仙台市市民文化事業団)、東北大などが協力し、3部構成で実施した。

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親子連れなどがブースでごみの減量や活用を学んだ

 仙台市では後に全国のモデルとなった1960年代の梅田川清掃にはじまり、長年にわたって市民と企業、市が協働で環境問題に取り組んできた。近年、古くからの活動を新たに捉えなおした取り組みがスタートしており、それらを「せんだいリブート(再起動)」と名付け、意義を再確認しようと企画された。

 第1部はごみ・環境をテーマに市内で活動しているプロジェクトや「部活」などがブースを出展し、デモンストレーションや活動紹介を行った。雑がみを使った七夕飾りなどの造形作品を作る市民参加の「雑がみ部」、古着好きの大学生が魅力を発信する「古着入門道場」、プラスチックや漁網などの海のごみを利用したアクセサリーや編み物を作成する「海ごみ部」「漁網部」、バッグ型のコンポストで生ごみの資源循環を広める活動をしている「コンポスト部」といったユニークなブースが並び、家族連れや観光客らでにぎわった。参加者からは「家庭ごみや海のごみなど、さまざまなごみが出ていることを改めて意識した。普段からごみの減量や資源の活用を意識したい。」という声があった。

プラスチック資源循環や容器包装デザインの今と未来を学ぶトーク

第2部は「Pack for the future」と題したトークセッション。郡市長による仙台市のプラスチック政策のプレゼンテーションがあり、続いて市と連携して循環型プラスチック製品を展開する企業などが「機能とデザインで実現する資源循環の未来」「容器はごみか、インフラか?」といった個別テーマで、プラスチック資源循環や容器包装デザインについての現状と展望を報告した。

 クロストークもあり、東北大大学院環境科学研究科の松八重一代教授をモデレーターに、各企業の代表者らが、循環型社会について提言した。石川樹脂工業株式会社(石川県加賀市)の石川勤専務は「資源循環を踏まえた経済活動を、企業がどう仕組み化していくかが難しい。弊社はまだ誰も気づいていない新しいことに挑戦し、それが上手くいって、続く企業が出てくるといいと思っている。」と話した。

 第3部の「リブート交流会」では、1部、2部の参加者同士が、それぞれの活動を紹介し、仙台が全国に先駆けて実現する資源循環の成果や、将来展望について自由に話し合った。