2023.2.20
文房具にコスメ、キャラクター雑貨、インテリアなどの生活雑貨をはじめ、最近では食品も販売し、私たちの毎日が楽しくなるモノ・コトを提供する株式会社ロフト。なかでもJR仙台駅前に店舗を構える『仙台ロフト』は、東北エリア唯一の大型店として、多種多様なアイテムを取り扱っています。
その『仙台ロフト』に足を運ぶと、2階の健康雑貨売場に、使用済みコスメ容器などを回収するリサイクルボックスを3つ見つけました。さらに3階には、ペンなどの使用済み筆記具の回収リサイクルボックスも発見!商品を販売するだけでなく、使い終わったら回収してリサイクルする。そんな資源の循環利用を事業活動に取り入れている『仙台ロフト』に、取り組みの背景や活動内容について教えていただきました。
―――仙台ロフトさんでは、使用済みコスメ容器や使用済み筆記具の回収リサイクルを行っていますが、実施にはどのような背景がありますか。
高野さん
「ロフトはセブン&アイグループの事業会社として、グループの環境経営指針である「GREEN CHALLENGE 2050」にもとづいて「ロフト グリーンプロジェクト“雑貨のチカラで、暮らしと地球をしあわせに。”」とスローガンを掲げ、2021年から環境に配慮した暮らしの提案に取り組んでいます。ロフト グリーンプロジェクトは大きく5つのプランに分かれていて、そのひとつにリサイクル活動が挙げられています。ロフト主体で運営している使用済みコスメ容器の回収リサイクルも、2021年から始まりました。」
―――その使用済みコスメ容器のリサイクルは、どのように行われていますか?
高野さん
「ご家庭で使い終わったメイク、スキンケア、ヘアケア、ボディケアの容器を店頭にお持ち込みいただいて、回収ボックスに入れていただきます。回収にご協力いただいた使用済み容器は、新たな原料としてリサイクルされる取り組みです。回収しているのは、指定33ブランドのプラスチック、アルミ、ガラス製の容器です。」
―――回収する容器は33ブランドも参画しているんですね!
高野さん
「はい。容器をリサイクル可能なものに仕様変更するブランドも数多くあって、取り組みを続けるなかでだんだん増えてきました。またお客さまのなかには、容器が回収可能なものを意識的に選択してご購入される方もいらっしゃいます。」
―――では筆記具の回収リサイクルについてはいかがですか?
高野さん
「筆記具のパッケージを含むプラスチック類を回収してリサイクルする取り組みで、文具メーカーのパイロットの協力のもと、2022年6月からスタートしました。回収対象は、使用済みのペン、修正テープ、プラスチック類パッケージなどさまざまです。商品はブランドを問わず、幅広く回収しています。」
―――たくさんの筆記具が回収されましたね!ボールペンやマーカーなど、8~9割がペン類でしょうか。修正テープやセロテープ、定規なども回収対象なんですね。
高野さん
「はい。回収に協力してくださる年齢層は幅広くて、学生さんからご高齢の方までさまざまです。同じ商品を購入したい方が店頭に使用済みのものをお持ち込みになって、購入したい商品を確認できたら使用済みの方は回収ボックスに入れる、というお客さまもいらっしゃいました。」
―――実際回収されたものを見て、コスメ容器も筆記具も、かなりの量を回収できている印象を持ちました。
高野さん
「ロフトが運営している使用済みコスメ容器の回収に関しては、2021年11月~2022年12月の期間中、仙台ロフトを含む全国146店舗全体で1,150キロの回収実績がありました。」
―――回収された後は、どのようにリサイクルされますか?
高野さん
「店頭で回収された使用済みコスメ容器と、使用済み筆記具は、テラサイクル合同会社の協力によって、新たな資源にリサイクルされています。」
―――この取り組みを行うことによって、お客さまやスタッフの方から反応はありましたか?
高野さん
「お客さまについては、容器や筆記具の回収が徐々に浸透しつつあるという印象を持っています。使用済みコスメ容器の回収ボックスに関しては、季節やイベントによる商品の入れ替えの影響で場所を移動することがあるのですが、お客さまから『回収ボックスはどこですか?』とお尋ね頂くケースもありました。この場所に行けば回収ボックスがある、とお客さまに認知されてきていることを実感しています。またスタッフたちは、当初、「回収ボックスを置いても、わざわざ使用済みのものを店頭に持ち込んで、回収ボックスに入れてくれるだろうか?」と不安視していましたが、いざプログラムが始まってみたら回収量の多さに驚いていました。そうした意識の高いお客さまの様子を見て、スタッフたちもおおいに刺激を受けています。」
―――ちなみにこれらの取り組みはしっかり浸透しているようですが、使用済みコスメ容器に関しては2023年8月31日までと回収期間が決められているようです。これはなぜですか?
高野さん
「これまでも、このような取り組みを期間で区切って実施して、実績が高いエリアでは近隣の店舗に波及させて次の期間に同様の取り組みを実施することで、徐々に規模を拡大させてきたこと、また、毎年回収参加ブランドを募って実施しているため、期間を区切って実施してきています。」
―――ありがとうございます。他にも、御社ではプラスチック使用を抑制する取り組みを行っているでしょうか。
高野さん
「ロフトアプリを活用したエコスコアの付与があります。ロフトアプリでは、ロフトでのお買い物などに応じてロフトスコアを付与しています。1,000スコア貯めるとロフトスタンプが1個となり、スタンプを6個貯めると商品購入の際に10%オフになる「ロフトスタンプ1DAYクーポン」を発行しています。マイバッグをお持ちのお客さまには、1回のお買い物につき50スコアをお付けしています。」
―――マイバッグを持ってお買い物をされるお客さまはどれぐらいいらっしゃいますか?
高野さん
「ロフトアプリを提示されるお客様のうち、 エコスコアを付ける、つまりマイバッグを持って商品をご購入されるお客さまは8割という結果が出ています。仙台ロフト以外の店舗でも同様で、8割~8.5割のお客さまがプラスチック製バッグの提供を辞退されており、意識の高さを感じます。」
―――マイバッグの利用はだいぶ浸透してきているようですね。
高野さん
「私もレジに入ると、プラスチック製バッグを辞退されるお客さまは非常に多いと感じます。「ロフト グリーンプロジェクト」が始まるとき、「できることから始めよう」を合い言葉にプロジェクトがスタートしました。こうした取り組みが、使用済プラスチックの排出について考えたり、実際に行動を起こしたりと、“できることを始める”きっかけになればうれしいですね。」
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