プラスチック

レジ袋の問題点

レジ袋の問題点について

資源のムダ

マイバッグやマイバスケットを持ち歩くことで,レジ袋はもらわずに済ませることができます。レジ袋は限りある天然資源のムダづかいとなっています。

日本全国では,1年間にLLサイズのレジ袋が305億枚使用されていると推計されています。

国民1人当たりでは,およそ300枚を使用していることにな り,これは重さではおよそ3kgとなります。

年間305億枚のレジ袋は,資源採取から最終処分までにかかるエネルギーを全て計算して,レジ袋の原料の原油に直すと,約42万キロリットルになり,1枚当たりに換算すると,13.8ミリリットルとなります。

※ 参考 経済産業省企画『なっトク,知っトク3R』

例えば、100枚のレジ袋を断ると、500mLのペットボトルに換算して約2.8本分の原油を節約することができることになります。

<100枚×13.8ミリ リットル≒ 1,380ミリリットル>

処理費用がかかる

レ ジ袋を処理するのにも多額の経費,つまり税金が使われています。

例えば,仙台市の場合,プラスチック製容器包装としてリサイクルする場合は 73.8円/kg,家庭ごみとして処理する場合は34.4円/kgかかっており,令和元年度の処理費用を試算すると,プラスチック製容器包装分が 2,440万円,家庭ごみ分が8,841万円,合計で1億1,281万円になります。

プラスチック製容器包装分・・2.62/100※× 12,616t×73,813円/t≒2,440万円
家庭ごみ分・・・・・・・・・1.39/100※×184,794t×34,418円 /t≒8,841万円

※重量構成比は令和元年度の一般廃棄物処理実態等調査の組成調査に基づく

ライフスタイルとしての”使い捨て”の象徴

買い物は誰もが日常的に行う行為です。実際には商品価格に転嫁されているレジ袋ですが,日常の買い物では無料であることが一般的であることから,本当は不要であっても,何気なくもらってしまい,容易に使い捨てされるのがレジ袋です。レジ袋は私たちの “使い捨てにする”ライフスタイルの象徴というべき存在になっています。

自然環境への悪影響

レジ袋は軽いので飛散しやすく,自然状態では分解しないという特徴があります。海や山などの行楽地では,これが散乱ごみとなって環境に悪影響を与えるとともに,野生動物が誤飲して死ぬなどの被害が出ています。

リサイクルのさまたげ

レジ袋は口が結んであると,プラスチック資源としてリサイクルする際に機械で破袋できません。仙台市では多額の人件費をかけ,手選別により内袋として使われているレジ袋を一つ一つ破いて中身を確認しなければならず,分別作業のさまたげになっています。レジ袋を内袋として使う場合は口を結ばないで出して下さい。

異物を混入しやすい

不透明や半透明のレジ袋は中が見えにくいことから,その中にごみと資源物を混入して捨てられやすく,分別・リサイクルをさまたげる一因となっています。

ポイ捨てしやすい

レジ袋は大きさが手頃で取っ手があり,口が結びやすいことから,ポイ捨てされやすく,行楽地などでのポイ捨てごみ増加の一因となっています。

生ごみの水切りが徹底されない

レジ袋は耐水性があることから,生ごみを出すときに内袋として利用されますが,レジ袋だと,生ごみに触れることなくそのまま投入して口をしばって出すことができることから,水切りせずに含水率 が極めて高い状態で出されてしまうことがあり,悪臭や腐敗,運搬中の汚水洩れ,更には焼却工場の燃焼効率の低下を招いています。