令和5年1月24日(火)10:00~11:45
会場:パレスへいあん ソレイユ
講師:おがたなおこさん、佐々木麻衣さん
何気なく行う料理を見直し「ロス」を減らす提案
大寒波の予報が出るなか行われた「おうちde食ロスゼロキッチン」第3回。当初は出席者のキャンセル続出が予想されましたが、ふたを開けてみれば出席率は8割程。「食ロス」が多くの人に意識されていることが伺えました。本日のテーマは「適量料理&野菜の冷凍貯金」。第1部としてまず、おがたなおこさんによる「ムダなく、おいしく、かんたん!適量料理」の講座が行われました。
壇上スクリーンに手順を映しながら、実演を交えてレクチャー。最初は「基本のみそ汁づくり」からスタートです。普段何気なく作っているみそ汁も、「だしの香りを生かすため、温めるときは”弱火”で」「みそを溶くときダマになっていると、後から味が濃くなってしまう。みそ溶き器を使ってていねいに」など、ポイントを意識するだけで、味がぐっとおいしくなります。ここで強調していたのは「計量の大切さ」。「”味が濃すぎた”といって水を足して量を増やすと、結局は作った料理を余らせてしまう。材料も、電気・ガス代も無駄ですよね」というおがたさんの言葉に、参加者もうなずきながらメモをとっていました。
その後はだしをとるのに使用した「だし殻」を使い、おがたさんいわく「某有名ブランドのふりかけと同レベルのおいしさ」の「自家製ふりかけづくり」や、「おいしく食べられるご飯の冷凍保存」など、台所で日常、気になっていた部分を明快に解決するレクチャーが行われました。
野菜の保存期間を延ばすことで「ロス」を削減!
第2部は、佐々木麻衣さんによる「野菜の冷凍貯金」について。大きく「野菜の解凍調理」「冷凍保存野菜」「冷凍調理種」の3つに分け、それぞれのメリットを生かしたレシピを交えながらの説明が行われました。
最初の「野菜の解凍調理」は、なんと冷凍庫から出して解凍するだけでそのまま食卓に出せる、という手軽さにびっくり。「保存期間の延長」と「調理の簡略化」の2点でおいしいレクチャーとなりました。
次の「冷凍保存野菜」は、調理の材料として野菜を冷凍するときに気を付ける点を指南。「薬味野菜はミックスした状態で保存しておくと、凍ったまま使える」というテクニックも披露されました。
最後の「冷凍調理種」は、いろいろな料理に使える”万能だね”を冷凍保存する方法。簡単に調理した上で冷凍しておくことで、料理のひと行程を簡略化できるというものです。ポタージュやパスタのクリームソースなど、その用途とあわせ、「空気を抜いて、解凍しやすいよう平らに冷凍」「短時間冷凍で品質をキープ」など、冷凍時の要点が説明されました。特にセールで買い過ぎてしまいがちなモヤシの万能だねは、これはいい!の声多数。さっそく試してみたくなるアイデアいっぱいの講座となりました。
いずれも「少しの意識」と「少しの手間」で、食材のロスをぐっと減らすための気づきとなる、有益な情報が満載。寒さをものともせず来場した参加者からも、「来てよかった」というムードが感じられました。
<参加者の声>
・買い過ぎて冷蔵庫でダメにしてしまう食材を、少しでも減らしたくて参加しました。「解凍してすぐ食べられる」冷凍野菜のアイデアは目からウロコ!「モヤシの冷凍だね」は、さっそく家でも試してみたいと思っています。(青葉区・八島さん)
・講座で言われていた「買い過ぎた食材を使い切るために大量調理して、料理そのものを余らせてしまう」に、思わず「あるある!」と同意。「計量の大切さについて」は、普段何気なく作っていた料理を見直すよいきっかけになりました。(太白区・伊藤さん)