プラスチック

みらいのためにいまできること 
新しい視点で定番アイテムを見直してみよう

2020.12.25

長く愛せるお気に入りを見つけること、生活の知恵が詰まった昔ながらの道具を見直すこと、当たり前のように使っていた定番アイテムを新しい視点で選びなおすこと。

愛着のわくものものを日々の暮らしに取り入れれば、3R(リユース・リデュース・リサイクル)は自然と叶えられるものなのかもしれません。

このページでは、プラスチックを使い捨てない工夫として、日々の暮らしに取り入れられるアイテム・サービスを「初級」「中級」「上級」に分けて紹介します。それぞれのライフスタイルにあわせて、無理なくはじめられて、継続していける、そんなヒントになりますように。

あなたが実践しているプラスチック削減に通じる商品・サービスアイディアを、「#みらいのためにいまできること」をつけて、Facebookで投稿してください。みなさんの投稿をお待ちしています。

初級

マイボトル

仕事中や外出先でも、好きな飲み物はわたしたちの心強いお供。

マイボトルを持ち歩けば、お気に入りの飲み物をいつでもおいしい温度で楽しめて、ペットボトルのドリンクを買うより経済的。しかもお店によっては、マイボトルの持参でドリンクの割引サービスも。環境にもお財布にもやさしいマイボトル。スリムなものから大容量まで、デザインや機能もさまざまな種類があるので、自分好みのひとつを探し出して、長く愛用したいですね。

マイボトルイメージ

マイバッグ

2020年7月1日にレジ袋が有料になり、マイバッグを持ち始めた方も多いのでは?

マイバッグとひとことで言っても、その種類はさまざま。

容量の多いレジバッグ型、肩掛けができておしゃれなデザインも多いトート型、両手が使えるリュック型、スーパーのレジかごにすっぽり収まるレジかご型、内側がアルミ素材の保冷機能付きの他、好きな布で手作りするのもすてきですね。目的や用途にあわせて、とっておきのマイバッグをみつけてみませんか。

マイバッグイメージ

【サービス】食品トレーのリサイクル

スーパーで魚や肉を買った時に出る食品トレーは、リサイクルの代表アイテム。スーパーの入口に回収ボックスが設置されているのをよく目にするかと思います。

使い終わった食品トレーを、洗って乾かし保管して、次にスーパーへ行くときに持っていく。つまようじが簡単に刺さるくらいの硬さが、回収に出せる目安です。

白い発泡スチロール製のトレー以外にも、各お店の回収ルールを守り、透明トレーやペットボトルを回収ボックスに入れることで、それらはリサイクルされて、新たな食品トレーへと生まれ変わります。ちょっと面倒と思っても、習慣化することで、大切な資源を守っていきたいですね。

食品トレーのリサイクルの詳細についてはこちら ((一社)日本プラスチック食品容器工業会 プラトレ*ネットより)

食品トレーイメージ

中級

何度も使える食品ラップ

使いかけの野菜を包んで保存したり、冷めた料理を温める時に使う食品ラップは、キッチンの必需品。使い捨ての食品ラップが一般的ですが、何度も洗って使い続けられ、もちろん食品に触れても安心な“使い捨てない”ラップはご存知ですか?

みつろうベースのオイルをオーガニックコットンにしみ込ませてつくった天然素材のものや、お手入れがかんたんなシリコン製などがあり、安心素材で見た目もかわいいアイテムです。

使い心地を試したくなったら、あなたのキッチンにも迎え入れてみてはいかがでしょうか。

左:シリコーンゴム製フードカバー3点セット
右:オーガニックコットン、みつろうなどの天然素材で作られた食品保存用キッチンラップaco wrap(M・S) ※こちらの2種は電子レンジには使用できません。

天然素材の服

服を買うとき、あなたはどのように選びますか?

デザインが好き、着心地がいい、手ごろな値段、ポイントはいろいろありますが、素材で選ぶのはどうでしょう。

さまざまな原料で作られた素材が使われている時代。ナイロンやポリエステルなどのプラスチック素材のものもありますが、綿や絹、毛などの天然素材100%でできたアイテムを意識してみてはいかがでしょうか?そして、その素材がどんな背景で作られ、流通してきたかのストーリーにも目を向ければ、ファッションはおしゃれとして身に着けるだけでなく、社会と向き合う姿勢を表すアイテムにもなりえるのです。

左:麻100%ワンピース 中:綿100%ワンピース 右:綿100%帽子

天然素材のたわし

その個性的なフォルムに、懐かしさを覚える方も多いかもしれません。いえいえ、まだまだ現役です。ヘチマたわしに棕櫚(しゅろ)たわし。

ヘチマたわしは水にぬらすと使いやすい柔らかさになり、かかとの角質落としに便利。お鍋の焦げ付きやシンクの汚れ取りにもおすすめなので、キッチンでも活躍してくれます。

細くて腰のある繊維の棕櫚たわしは、スポンジで洗うのが難しい木のまな板・すり鉢などの溝や、ザル・かごの目の汚れを掻き出したり、野菜の泥落としや皮むきにも重宝。 昔ながらの道具には、長く愛され使いつがれる魅力がたくさん備わっていることに、改めて感じ入ります。

左:へちまたわし ひもつき 右:棕櫚(しゅろ)たわし

上級

曲げわっぱ・竹かご弁当箱

お昼ご飯に、手作りのお弁当を持っていく。そんな時、時間が経ってもごはんのおいしさを保ってくれるお弁当箱があれば・・・。ありました、「曲げわっぱ」に「竹かご」。

曲げわっぱは、スギやヒノキなどの薄板を曲げてつくる円筒形のお弁当箱。伝統工芸品として日本各地でつくられています。成長のスピードが早いことからサステナブルな素材として注目されている竹を使った竹かごも、おにぎりが似合う昔ながらのお弁当箱です。

どちらも素材に優れた吸湿性があるので、冷めてもごはんをおいしく保ち、盛りつけた時の見た目がおいしそう!なのも、大きな魅力のひとつです。

これら天然素材のお弁当箱は使うほどに愛着も。一生モノの一点を用意してみてはいかがですか?

上:竹かご 下:わっぱ弁当箱 500mL

エコ ストロー

紙ストローに変更したり、そもそもストローを使わなくても冷たいドリンクが飲める飲み口デザインを採用するなど、コーヒー店やコンビニでも、プラスチックストローを使わないお店が増えてきています。

家で使うストローを店頭で探してみると、いろいろな素材のものが見つかりました。紙、ステンレススチール、竹などなど。これからは飲み物に合わせて、似合うストローをコーディネイトするのもいいかもしれません。

飲み口が変われば味わいも変わるもの。いろいろ試してみたくなりますね。

左:竹ストロー、ブラシ(ステンレススチール・ココヤシ繊維)
中:ペーパーストロー
右:ステンレススチール・金属膜コーティングのストロー

エコ歯ブラシ

何気なく選んでいる歯ブラシをエコ視点で選びなおす、そんな選択肢もあります。

ブラシ部分に長持ちする動物の毛が使われていたり、竹で作られた自然分解されやすい持ち手だったり。価格は一般的なプラスチック製の歯ブラシよりは高いですが、近頃は日本でもさまざまなエコ歯ブラシを手に入れることができます。

毎日使うものだから、素材を見直してみる。そんな小さなアクションも、みらいのわたしたちのために、いま、できることのひとつなのではないでしょうか。

エコ歯ブラシイメージ


●プラスチック削減に通じる商品・サービスアイディアを、「#みらいのためにいまできること」をつけて、Facebookで投稿してください。あなたの投稿をお待ちしています。