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市民向けキャンペーンコンテンツWAKE UP!仙台「今月の分別人」2月号

漫画家、イラストレーター:ゆるりまいさん ごみの減量にもつながっています!
「ゆるりまい的なんにもない暮らし」の中身とは?

ガラーンとしたリビング、物がない収納棚
シンプルな暮らしを実践中!

「わたしのウチには、なんにもない。」というセンセーショナルなタイトルの単行本をはじめ、必要最低限の愛すべき物と共に暮らす私生活を、雑誌やブログ、インターネットを通して紹介しているゆるりまいさん。母、夫、お子さん、4匹の猫と仙台市内に暮らすゆるりさんの自宅のリビングには、ダイニングテーブルとイス、テレビ、壁かけ時計以外の物がありません。

物のない暮らしに憧れながらも、以前は溢れるほどの物に囲まれた自宅で生活していたゆるりさん。しかし、東日本大震災による被害で自宅が全壊判定となったことが暮らしに変化をもたらしました。「壊れた家にある大量の物の中から、本当に大切な物だけを抜き出す作業をしました。そのおかげで、家族全員が"本当に必要なのはこれだけだったんだ"と気づかされたんです」。この経験を経て新居に移った後、家族の協力を得ながら少しずつ「なんにもないウチ」を築いていったそうです。

「捨てられない、捨てたくない」
物への愛情から生まれた「使い続ける工夫」

今の暮らしになってから、物に対して「捨てられない、捨てたくない」という気持ちが芽生えてきた、と話すゆるりさん。そのため、物を買う時は必ず一度立ち止まって考えるといいます。「本当は物欲が強い人間なので、つい衝動買いしそうになるんです(笑)。でも最近は、一度愛した物を簡単に捨てたくない、捨てるのが悲しいという気持ちが強くって。だから物を買う時は、長く使えるかどうか、捨てる時は家庭ごみなのか粗大ごみなのか、使い終えた先まで必ず考えます。そうなると物を買うのも慎重ですし、自ずと捨てる物も少なくなりますよね」。

とはいえ、日々変化していく暮らしの中では、吟味して買った物でも不要になってしまうことがあります。そんな時は簡単に捨てず、その物に新たな役割を見出して使い続けるといいます。たとえば使わなくなったかごバッグをお子さんのおもちゃ入れにしたり、使用頻度の低いミルクパンを猫の水のみ器として使ったり。物の役割を変えて循環させるという視点を変えた工夫が、"少しでも長く愛用したい"というゆるりさんの心を満たすと共に、ごみ減量という環境に配慮した行動にもつながっています。

「悲しくて捨てられない」物がある一方で、「面倒だから捨てたくない」という思いから買い控える物があるというゆるりさん。その代表格が、将来は粗大ごみになるかもしれない家具類です。「物を収納する時、以前なら棚を買ってしまったと思うんですけど、今は"どうやって捨てるんだろう? 捨てるのが大変そうじゃない?"と考えるんです。だから、ホームセンターで木材を買って、使わなくなったらのこぎりで簡単に解体できるような棚を自分で作りました」。ゆるりさんお手製の棚は家の中に3ヶ所。それぞれのスペースにしっくりと収まって、その中に物がきれいに整頓・収納されていました。

子育て世代必見!! 子どもやペットがいても
家の中の物もごみの量も減らせるんです!

お子さんやペットがいる家庭では、自然に家の中に物が増え、ごみの量も増えてしまいがちですが、小さなお子さんと4匹の猫も暮らしているゆるり家には物が増えている印象がありません。一体なぜなのでしょう?
「子どもの物に関しては、最初は買おうとしていた物もあったんですけど、友人の助言で大きな物はほとんどレンタルで済ませました」。生後数ヶ月しか使わなかったベビーベッドやベビーバスをはじめ、子供用イスなどもレンタルしました。また遊ばなくなったおもちゃやサイズが合わなくなった洋服を友人同士で譲り合ったり、着古した洋服をウエスとして再利用したりするといった工夫も。さらに両家初孫であるお子さんがプレゼントをもらう機会もありますが、「まいちゃんが管理できない物は贈らない」という周囲の配慮があり、おおいに助かっているのだそうです。

ペットの物に関しても、むやみにおもちゃを増やしたり、餌や猫のトイレといった消耗品が増えたりすることもありません。特に猫のトイレは専用の猫砂などを購入することはなく、古新聞を細かくちぎってトイレとして再利用。買う・捨てるという行為をできるだけ減らす工夫が、ここにも活かされていました。

物のないシンプルな暮らしに憧れる人が多い昨今、ゆるりさんはお手本ともいえるライフスタイルを確立していますが、ここまで来るのには必ずしも楽な道のりではなかったようです。インタビューを通して感じたのは、この暮らしの実現のために必要なのは「家族の協力」と「物を愛する心」ではないかということ。人と物、両方との距離を縮めて心を通わせる。そんな意識を持つことが、快適な暮らしと環境配慮につながる第一歩なのかもしれません。